千葉県「八千代フェスティバルバンド」委嘱曲
初演演奏を参考音源としてご提供頂きました。心より感謝申し上げます。
初演2019年2月24日
指揮:泉翔士
演奏:八千代フェスティバルバンド
\祝典への前奏曲「八千の響、悠久の代」/
「八千の響、悠久の代」は、石原勇太郎による感動的な吹奏楽曲です。その名の通り、「とても沢山」を象徴する八千の響きと、「遠い過去から遠い未来まで果てしなく続く」悠久な時を感じさせるメロディが印象的です。
この曲は、どこまでも広がる空間を感じさせ、遥かなる物語を奏でる力強さを持っています。演奏する際には、聴衆を感動させ、思い出に残る演奏会やコンサートを演出できること間違いありません。
八千代フェスティバルバンド委嘱曲
祝典への前奏曲「八千の響、悠久の代」
本作は千葉県八千代市を中心に活動している吹奏楽団「八千代フェスティバルバンド」から委嘱を受け、2017年から2018年にかけて作曲した作品です。初演は2019年2月24日に行われました。(指揮:泉翔士)
世の中には、祝典のための音楽が溢れかえるほどあります。ショスタコーヴィチ、イベール、グラズノフ...吹奏楽であればスパークやスウェアリンジェンの作品も有名です。そんな中で、わたしが八千代フェスティバルバンドのみなさんのために曲を作るには、どのような作品が相応しいのか、これが本作を創る過程で一番悩んだ点でした。悩んだ末にたどり着いたのは、「祝典」という言葉にとらわれず自由に作品を創ることでした。そのため、本作は多様な解釈が可能な、開かれた作品となったのではないかと思っています。ただ、ひとつだけ最初から決まっていたことは、八千代フェスティバルバンドのみなさんが(当時高校1年生だったわたしも聴きに行った)2007年の第1回演奏会でメインとして取り上げたレスピーギの《ローマの祭り》のファンファーレを引用することでした。それが本作のコーダにあたる部分(Molto maestoso con appassionamento)に登場することで、過去と現在、そして未来を、その音楽の中に宿すことになりました。だからこそ、本作は「祝典序曲」ではなく、「祝典への前奏曲」。すなわち、現時点での祝典のみではなく未来への祝典という意味も、この「前奏曲」という語に込められています(オペラなどの前奏曲が、単にその後に続く幕の前奏ではなく、劇中で語られる物語よりも以前の情景を描いているのと同じです)。
なお、本作の出版に合わせ、特に打楽器をより少ない人数で演奏できるよう調整しました。参考演奏(初演の録音)とはやや異なりますのでご了承ください。
(作曲者筆:石原勇太郎氏)
祝典への前奏曲「八千の響、悠久の代」/Prelude to Celebration"Eternal Sound and Timeless Time"
product number:M180-WO22
Composer:石原勇太郎(Yutaro Ishihara)
Duration:0:06:00
Grade:3.5
Instrumentation :For Wind Orchestra
Publisher:MAESTRO, Inc.
JAN:
Release:2024/05/16
《INSTRUMENTATION》
Piccolo&Flute
Flute 1
Flute 2
Oboe
Bassoon
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1
B♭Clarinet 2
B♭Clarinet 3
B♭Bass Clarinet
E♭Alto Saxophone 1
E♭Alto Saxophone 2
B♭Tenor Saxophone
E♭Baritone Saxophone
B♭Trumpet 1
B♭Trumpet 2
B♭Trumpet 3
Horns 1,2
Horns 3,4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3(Bass)
Euphonium
Tuba
ContraBass
Timpani
[Percussion 1] Snare Drum, Traiangle,
[Percussion 2] Bass Drum, Crash Cymbals, Tam-Tam, Wind Chimes
[Percussion 3] Suspended Cymbals, Claves, Tubular Bells
[Percussion 4] Suspended Cymbals, Glockenspiel, Xylophone,
〜 special thanks 〜
作曲家 石原勇太郎氏 公式サイト
八千代フェスティバルバンド