《概要》
2025年2月上旬
第14回日本管打・吹奏楽学会作曲賞佳作入選
🍀一般社団法人日本管打・吹奏楽学会ウェブサイト
［曲解説］
この曲は、ある特定の人物等との暇乞いを描写したものではない。
また、「別れの辛さを悲しむ」曲ではなく、「別れへの諦念を抱き、思い出を慈しむ」ものとして作曲した。そういう点で、マーラーの後期交響曲との類似性を指摘されることはあるであろう。
音楽構造としては非常にシンプルな順次進行で上下行するメロディ（時折1オクターヴ移�發気擦討い襪里�7度の跳躍はある）をもとに作曲されている。
全編がゆったりとしたテンポの曲調で、いわゆる吹奏楽コンクールで好んで演奏される技術審査点がアップするような曲ではないであろうが（私は、技術をひけらかすためだけに意味も無く複雑な音形や和音を使用した曲、そしてクライマックスでそれまでの曲の本質とはおおよそかけ離れたクサいメロディを全合奏で演奏して無理矢理盛り上がるような曲を嫌悪している）一音一音、音の響く意味を確かめながら、想いを込めて記譜していったつもりである。（作曲者筆：山口哲人氏）
＼＼＼ 思い出を包む、静かで心に残る吹奏楽作品 ／／／
『告別の歌』は、日本管打・吹奏楽学会作曲賞第14回佳作入選作品です。
山口哲人氏による吹奏楽作品であり、別れをテーマとしながらも、そこに悲嘆や涙を求める作品ではありません。作曲者自身が述べるように、この曲は「ある特定の人物等との暇乞いを描写したものではない」とし、「別れの辛さを悲しむ」のではなく、「別れへの諦念を抱き、思い出を慈しむ」静かな情緒が全編に漂います。
温かな木管の響き、穏やかな旋律、控えめながらも心に染み入る和声進行が、聴く者に静かな余韻を残します。約5分間という短さの中で、人生の一場面をそっと包み込むような音楽的語りが展開されており、演奏会の中で穏やかな転換点や締めくくりとしても効果的です。
中級バンドでも取り組みやすいグレード設定でありながら、豊かな表現力が問われる作品です。
告別の歌 ／ “Song of Farewell”
product number：M292-WO44
Composer：Akihito Yamaguchi（山口哲人）
Duration：0:05:00
Grade：3
Instrumentation ：For Wind Orchestra／吹奏楽
Publisher：MAESTRO, Inc.
JAN：4571632701376
Release：2025/06/10
《INSTRUMENTATION》
Piccolo
Flute 1st
Flute 2nd
Oboe
Bassoon
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1st
B♭Clarinet 2nd
B♭Clarinet 3rd
E♭Alto Clarinet
B♭Bass Clarinet
E♭Alto Saxophone 1st
E♭Alto Saxophone 2nd
B♭Tenor Saxophone
E♭Baritone Saxophone
B♭Trumpet 1st
B♭Trumpet 2nd
B♭Trumpet 3rd
Horn in F 1st & 2nd
Horn in F 3rd & 4th
Trombone 1st
Trombone 2nd
Trombone 3rd
Euphonium
Tuba
String Bass
Timpani
Percussion 1（Suspended Cymbal / Wind-Chime / Tam-tam）
Percussion 2（Bass Drum）
Percussion 3（Triangle）
Percussion 4（Glockenspiel）
Percussion 5（Tubular Bells）
Percussion 6（Vibraphone）
