《概要》
「サキソフォーン四重奏のためのStories」曲目解説
1「はじまりの歌」 新美南吉の童話「でんでんむしのかなしみ」に着想を得て書いた曲です。でんでんむしが自分の悲しみを友達に話すと,悲しみは自分だけでなくみんなも同じように持っていることを知るというお話です。「でんでんむし」だからといって,テンポがあまり遅くならないようご注意ください!
2「風あざみ」 夏の終わり、涼風に吹かれ揺れるあざみの花。この言葉から感じられる少し寂しげで、少し儚げな情趣を表現してみました。なお「風あざみ」は、日本を代表するシンガーソングライター,井上陽水氏の造語です。
3「草に寝て」
草原(くさはら)に寝ころび,流れる雲を見つめ,風の音を聞き,草の香りを感る。五感をフルに使って自然を感じ取る。心の解放感と安らぎ。伸びやかな響きで!
4「風のうたった歌」
風たちがうたう歌。イレギュラー感ある5拍子だったり安定感のある6拍子になったり。また急に強く吹いたと思えばすぐ弱まったりと,風は実に気まぐれです。そんな気ままで無邪気な風たちのうたう歌を楽しく表現してみてください!
尚,「Stories」は4曲から成る組曲ですが,各曲は単独でも演奏が可能です。したがって任意の曲の組み合わせまたは省略も可能であることを申し添えます。(作曲者筆:田嶋勉氏)
サクソフォン四重奏のための『Stories』は、日常の風景に潜む豊かな物語を描く4つの小品で構成された組曲です。日本の自然と感性に根ざした詩情が、色彩豊かなサクソフォンの響きに乗せて紡がれます。例えば、新美南吉の童話から着想を得た『はじまりの歌』では、共感と気づきの物語を。『風あざみ』では、夏の終わりの儚さを。そして『草に寝て』がもたらす自然の抱擁、『風のうたった歌』の気まぐれな旋律は、まるで風そのものの自由さを伝えます。どの曲も単独で演奏できるので、自由な組み合わせで奏でることも可能です。あなたの心に響く物語を、ぜひ見つけてください。
“サクソフォン四重奏のためのStoriesより” 1.はじまりの歌 2.風あざみ 3.草に寝て 4.風のうたった歌 / “From Stories for Saxophone Quartet” 1. The beginning song 2.Wind thistle 3.Sleeping in the grass 4.Song sung by the wind
product number:M243-SX4EN7
Composer: 田嶋勉 (Tajima Tsutomu)
Duration:0:05:00
Grade:3.5
Instrumentation :Saxophone Quartet/サクソフォン4重奏
Publisher:MAESTRO, Inc.
JAN:
Release:2024/10/30
《INSTRUMENTATION》
E♭Alto Saxophone 1
E♭Alto Saxophone 2
B♭Tenor Saxophone
E♭Baritone Saxophone