《概要》
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\オーボエ・コンクール、コンテストに自信を持ってお薦めする本格派オーボエ・ソロ曲が登場/
宇宙を舞台にした幻想的な物語が奏でられる、オーボエ・ソナタ「コスミコミケ」。イタリア文学界の巨匠イタロ・カルヴィーノの空想科学短編群「レ・コスミコミケ」からインスピレーションを得たこの作品は、星々が織りなす神秘的な物語を音楽に昇華させます。
第Ⅰ楽章「月の距離」では、遥か遠い月との切ない恋の物語が描かれ、第Ⅱ楽章「終わりのないゲーム」では宇宙の秩序を守るための神秘的な議論が展開されます。そして、第Ⅲ楽章「光と年月」では、一億年前の過去が光速を超えて現在に繋がる不思議な出来事が描かれます。
この作品は、オーボエとピアノの調和が宇宙空間を彷彿とさせるように表現され、聴く者を宇宙の壮大な旅へ誘います。音楽に心奪われる喜びを感じる一方で、宇宙の神秘に思いをはせる空想へと導かれることでしょう。独特のリズムと情緒的な音楽が絶妙に調和し、聴く者を異空間へと誘う素晴らしい楽曲です。
[作・編曲者より一言]
この曲は「まっぷたつの子爵」「木のぼり男爵」等の著作で世界を魅了した現代イタリア文学界の巨匠イタロ・カルヴィーノの空想科学短編群「レ・コスミコミケ」の中から“距離”を感じさせる三編にインスピレーションを得て創られた。
月がまだ梯子で登れるくらいの距離にあった頃の切ない恋の話(第Ⅰ楽章「月の距離」)、星雲が互いに遠ざかってゆく際宇宙の希薄化を防ぎ密度を安定させるには40立方センチメートルあたり二億五千万年ごとに一個の水素があればよいこと(第Ⅱ楽章「終わりのないゲーム」)、一億光年の距離にある星雲から一本のプラカードが突き出ておりそこには「見タゾ!」と書かれていて二億年前の自分のヒミツの行為が一億年前に覗かれていたことを望遠鏡で発見する(第Ⅲ楽章「光と年月」)、等の自由奔放なイマジネーションで書かれた幻想的な短編には、いつも「そのとき、わしはそこにおったぞ!わしは子供だったけれど…」と口を挟んでくるQfwfqじいさん(読み方不明、日本ではクフウフクじいさんとでも呼ぶのであろうか)がいて、嘘か誠かわからない体験談で話を混ぜっ返すが、つい聞き入ってしまう。
各楽章は、一応三部形式やロンド形式の変形といった形を取るが、先の読めない奇想天外な原作ストーリーと同様に、フレーズが次から次へと変容して、あれよあれよという間に先に進行してしまうように(言い方を変えると形式的には非常にルーズに)書かれている。
なお、原作読後の印象を個人的に音にしたものであるので、筋書き通りの描写音楽ではないことをお断りしておく。
作曲構造上は、短2度・長2度・短3度・長3度・完全4度・増4度・完全5度・・・と次第に互いが離れてゆく音程が旋律・和声・各部分の調設定(曖昧であるが)等にも応用されている。( 作曲者筆:山口哲人氏)
オーボエ・ソナタ「コスミコミケ」第1楽章「月の距離」. 第2楽章「終わりのないゲーム」. 第3楽章「光と年月」/ “LE COSMICOMICHE Sonata for Oboe and Piano“ 1.「La distanza della Luna」 2.「Giochi senza fine」 3.「Gli anni-luce」
product number:M139-OB1P3DL
Composer:山口哲人(Akihito Yamaguchi)
Duration:第1楽章 0:03:03 / 第2楽章 0:04:53 / 第3楽章 0:05:00
Grade:4.5
Instrumentation :Solo
Publisher:MAESTRO, Inc.
JAN:
Release:2024/07/08
《INSTRUMENTATION》
Oboe
Piano
